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宿泊施設名:丸屋旅館 エリア:山形県肘折温泉郷 交通:JR新庄駅バス60分 口コミ一覧:丸屋旅館 口コミ一覧 もっと写真を見る:[会員専用] 空室検索・予約: |
(2007年08月27日)
所長からの報告
2007年で開湯1,200年を迎える山形県の秘湯「肘折温泉」へ!
東京駅 9:24の山形新幹線「つばさ109号」に乗って終点の新庄まで約3時間半。車窓に流れるさくらんぼ畑を眺めながら、途中の米沢駅で買った「牛肉弁当」を食べているとほどなく到着。
新庄駅前から、肘折温泉行きのバスで約1時間。肘折温泉は、東北の奥地に来た実感がわいてくる味のある温泉街です。
今回宿泊した「丸屋旅館」は木造三階建ての昔ながらの温泉宿。温泉街の中でも目立つ渋さですが、建物の中はレトロモダンな大人の隠れ家としてリニューアル。
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「丸屋旅館」は全8室。 |
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倉橋英太郎氏監修により館内をリニューアル。 |
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浴衣が2枚用意されている宿はいい宿です。 |
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最新鋭のクイーンサイズのコイルベッド。 |
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デッキチェア。 |
■東北の秘湯に約45平米のグランドルーム「月山」
「丸屋旅館」は全8室の小さな温泉旅館。
湯治宿だったものを、「劇的ビフォーアフター」でも有名な倉橋英太郎氏監修により館内をリニューアル。各お部屋レトロモダンの雰囲気に一新しました。
ドイツの無公害塗料メーカーのエコ塗料を使用したり、温泉熱を利用したコイルオイルヒーターを設置したりと、人や地球にやさしい宿づくりにもこだわります。
今回宿泊したお部屋は、なんと約45平米で源泉かけ流しのひのき風呂が付いたグランドルーム「月山」。
なんとこの宿のお部屋には、一人に2枚浴衣を用意! いい宿です!!
旅館はホテルと違い、浴衣で館内を歩くことができます。お食事処やお風呂、温泉街を歩くときも洋服より浴衣のほうが雰囲気を味わえて楽しいものです。
しかし、問題は朝!
一晩寝た浴衣はヨレヨレになっていて、これを着てパブリックスペース出るのは恥ずかしい…… そこで、朝はパリパリに糊の利いたもう一枚の浴衣を着て下さいね! という意味で2枚の浴衣が用意されています。
さて、さらにお部屋を見てみると、日本人の心に響く「和の色」に包まれていること気がつきます。
歴史を感じる収納家具の茶はいい味が出ていて、使い込んで馴染んでいる様子で触り心地も抜群。テーブルの鮮やかな藍色はアクセントになっていて、目立ちますがなんだか落ち着きます。
また、壁の色や畳の色も日本人の肌の色に似ているため、無意識に心が落ち着く色。そんな、日本色に囲まれた和室はやはり居心地が良いです。
そのお部屋にちょこんと用意されているのが温泉饅頭。温泉街にあるお土産屋「ほていや」さんのもので、甘〜いあんがたっぷり入っていて甘党にはたまりません!
そして、ベッドルームにあるのは最新鋭のクイーンサイズのコイルベッド。二人ではもったいないくらいの広さで、ベッドなので仲居さんが布団を敷くためにお部屋に入ってくることはありません。枕は、コイル、羽根、低反発の三種類から選べるのも素敵です。
気になったのはベッドの上の照明。中華鍋に細工をしたようなこの形は、館主三原さんのお知り合いの板金職人さんが作ったもの。遊び心に満ちた面白い照明です。
ベッドルームの先の扉を開けると6帖リラックスルーム。デッキチェアが二つ置かれていて、6帖というちょうどよいお部屋の広さと涼しさもあって居心地がよく、ついついボーとしてしまいます。
素敵な書やかわいいお花を眺めていると、いつの間にか自分の人生を振り返っていましたが、ほとんどが旅の思い出…… 小学生6年の時に友達2人で九州1週したことを昨日のように思い出し、きっと前世も来世も旅好きなのだろうという結論に……
自分の家にもこのようなお部屋があるといいなぁと思う素敵な空間です。
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檜の香りが素敵な青森檜を使用したお風呂。 |
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源泉100%の温泉。 |
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温泉旅館では出遭ったことがないレインシャワー。 |
■源泉100%の檜風呂とレインシャワー付きのバスルーム
お部屋の奥には二つの扉、その片方を開けると、なんと檜の香りが心地よい天然温泉のお風呂が登場! 源泉100%の温泉が常に注がれている、檜の香りが素敵な青森檜を使用したお風呂。
母の実家が青森で、幼少のころ帰省した際にこの香りがとても印象深かったので、なんだか懐かしく感じました。
泉質は、ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉。源泉そのままなのでちょっと熱いお湯。少し濁っているところが温泉宿に来た気分にしてくれます。
また、このお風呂の奥には、温泉旅館では出遭ったことがないレインシャワーがあります。館主の三原さんが東京のホテルで気に入って、このお部屋の改修の際に付けたのだとか。
東京のホテルのように、高い水圧でないのはご愛嬌ですが、なんでもチャレンジしようとするところが丸屋旅館らしいです!
その隣の扉のトイレは、洗浄器付き暖房便座で冬でも安心です。
そして、旅先でけっこう気になるのはドライヤー。特に温泉旅館のドライアーは、壁掛けの簡易的なものだったり、パワーのないものだったり、髪が乾くまでイライラさせられることもあるので、丸屋旅館のように、大型のパワーのあるドライヤーがあるととても助かります。
さらに、丸屋旅館は窓があるので明るく朝から気持ちよく身支度ができます。ちゃんとスツールが用意されているのも嬉しいです。
お風呂上りにおすすめなのは、冷蔵庫にビールや日本酒、烏龍茶と一緒に用意されている「パインサイダー」。
山形県内のローカルサイダーで、パイン風味の懐かしい甘さのサイダー。瓶がとても使い込んだ味のあるものでファンも多いようです。
お茶セットは旅館ならではの急須と湯のみに茶葉が用意され、ポットにお湯が用意されています。さらに、冷水も用意されていてお風呂上りに便利です。
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丸屋旅館には階段が二つ。 |
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■木造旅館の温もり
丸屋旅館は、玄関のある建物の後ろに増築してあるので、階段が二つあります。増築されたといってもかなり前の話なので、どちらの建物も味があります。
グランドルーム「月山」のお部屋があるのは増築された部分で、こちらの階段には、お部屋にもあった、館主三原さんのお知り合いの板金職人さんが作ったちょっと変わったランプ。
2階には、お食事の際に使うお部屋がありますが、雰囲気がある素敵なお部屋です。訪れたときはちょうどアジサイが終わるころで、いたるところにかわいいアジサイが飾られていました。
もうひとつの階段には、なぜか踊り場に窓のような小さな穴が有り、そこから増築部分の2階をのぞく事ができます。なんとも不思議。
その踊り場の横にはドアがあり開けると、「肘折文庫GenStudy」という隠れた書斎のような空間があり、椅子に座りながら読書ができて楽しい空間です。
サスペンスでも使えるような不思議な構造で、探検しながらでないと把握できない旅館が好きですが、丸屋旅館も思ったよりも複雑で面白い構造です。
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湯治宿の趣も残る自炊場。 |
■瓦斯の自動販売機!?
湯治宿の趣も残る「丸屋旅館」。その一番雰囲気が残っているのが自炊場です。
今でも半自炊の「平日湯治プラン」があり、リーズナブルな料金で利用できます。一汁三菜のお食事にも興味津々。
その自炊場でとても目立つオーラを発していたのが「瓦斯の自動販売機」。これにコインを入れるとガスが供給される仕組みになっています。すごい!
ただ、この自炊場、カウンターバーにする計画があるそうで、それも素敵ですが、この瓦斯の自動販売機は飾りとして出よいので残しておいてほしい……
そんなことを思いながら、自炊場の前にある談話室で寛いでいました。
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金山杉を使用した寝湯がある「金山杉の湯」。 |
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青森檜を使用した「檜葉(ひば)の湯」。 |
■熱い! 1,200年の歴史を誇る肘折の湯
温泉が見つかってから1,200年の歴史を誇る肘折の湯は熱い!!
内湯の金山杉の湯は、金山杉を使用した寝湯があるお風呂ですが、久しぶりに熱いお湯を楽しみました。熱いお湯が苦手な方は、水道水で埋めることもできます!
少し濁ったお湯で、泉質は「塩化物泉炭酸水素塩泉」。冬は一晩中ポカポカしそうなお湯。金山杉の湯は夕食までは「男湯」。その後は「女湯」となります。
もう一つの内湯は「檜葉(ひば)の湯」。青森檜を使用したお風呂です。注目は、2007年5月28日に露天風呂が完成したこと! 大きくはありませんが、鳥の声を聞きながら朝風呂を楽しむことができます。
ちなみに「檜葉(ひば)の湯」は、夕食前までは女湯、夕食後は男湯です。
貸切風呂「幸鶴の湯」は、無料で24時間利用出来て、入口にスリッパがなければ空いている印。「幸鶴の湯」は比較的入りやすい温度になっていて、お勧めです。
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山形牛や焼き魚も出されますが、メインは地物の山菜や野菜。 |
■山菜やキノコ尽くしのお食事
丸屋旅館の夕食は山菜尽くし!!
山形牛や焼き魚も出されますが、メインは地物の山菜や野菜です。そのため、時期によって出されるものが変わり、秋になるとキノコ尽くしになるのだとか!
普段の食事でこんなに山菜や野菜をいただかないのでとても新鮮。なにより、甘さ・苦味・辛味と山菜や野菜の持つ本来の味を堪能できる貴重な体験となりました。
なお、丸屋旅館のホームページの「お料理」のコーナーで、お野菜カレンダーを掲載しているので現在の旬のお野菜を確認できます。
また、そのお料理の数々は、鮮やかな青色が美しい「東山焼(新庄焼)」に乗せられ運ばれます。この青い色は「出羽のかげり」と呼ばれ親しまれ、新庄市内にある窯元では陶芸教室も開かれているそうです。
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品数も多くいろいろな味を楽しめる和朝食。。 |
■ノスタルジー漂う食事処で味わう和朝食
丸屋旅館のグランドルーム「月山」に宿泊の場合、朝食は専用個室の食事処「三日月」でのんびりいただけます。さらに、通常7:30〜8:30までですが、7時〜11時までの間で好きな時間にいただけるので、朝寝坊も可能です。
「三日月」のお部屋にあるテーブルは、ノスタルジー漂う蔵の扉だったような重厚で味のあるもので目を楽しませてくれます。
さて、運ばれてくる朝食は、品数も多くいろいろな味を楽しめる和朝食。もちろん、地物の山菜も味わえる贅沢な朝ごはん。ご飯も米どころらしくまぶしいくらいに輝いています。
なお、チェックアウトは11時。数少ないバスに乗って新幹線の駅に向かいます。便利な時代に取り残されそうになった事もあった肘折温泉。しかし今、伝統を残しながら新しさも取り入れた肘折温泉「丸屋旅館」にこれからの旅館の在り方を見た気がします。
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